著者である築山節氏は、脳外科専門医であり、多くの外来患者を診てきた経験から脳の使い方、気持ちの持ち方などについて前書でも書かれていました。
今回は、どちらかというと仕事に対するやりがいを見つけるための脳と気持ちの整理術といった感じです。ビジネス書に近い自己啓発本です。
仕事のやり方や記憶の仕方についても書かれているので、仕事や勉強に活かせる内容だと思います。
脳と気持ちの整理術―意欲・実行・解決力を高める (生活人新書) | |
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第1章 前向きな自分をつくる
・「できること」が増えると「好き」になる
これは勉強にも言えることだと思います。最初は何事もなかなかうまく進みませんが、それができるようになってくると好きになり、得意になってきたりするものだと思います。
・「作業興奮」の効果を大きくする
・同じ事を続けていると脳は、疲れやすい。
第2章 思考の整理術-計画・実行力を高める
・「気になっていることリスト」をつくろう
これは、デヴィッド・アレンが提案するGTD(Getting Things Done)と同じ考えです。まずは、気になることを並べて、処理できることは処理してしまい、重要でないことは消してしまう。
まずは、気持ちを整理するところから仕事を始める。
・空間的なこともまず整理することから始める。
・まとまった時間ができることはない。大きな問題は細切れ時間で解決する。
まとまった時間にやろうと思っていることは実際に時間ができてもできない。まったくその通りだと思う。まとまった時間を期待するのではなく、細切れの時間を利用して少しずつでも問題を解決していく。
第3章 記憶を強化する技術
・「出力+再入力」して、意識的に覚える。
確かにただ単純にインプットしようと思っていても脳は忘れるようにできているだけに、アウトプットしながら再入力まですることで記憶が定着するように思います。
「脳の中の小さな机」に乗せられる分ずつ覚えていく。多くを得ようと思っても脳は受け入れてはくれない。
キーワードを拾って復習する。文章だけで暗記しようと思っても限界があり、イメージを浮かべながら暗記する方がよい。図解でもいい。
・「学びて時にこれを習う」は、記憶の原則
第4章 アイデアを生み出す技術
・思いついたアイデアは必ず出力し、ひらめきの連鎖を期待する。
・目を休め、早めに寝て、日中に考える。
第5章 気持ちの整理術
・「感情のリスクコントロール」
この章の1.に書いていることには、自分の経験からも納得せざるを得ない内容です。仕事場の人間関係に不満がある方は、ぜひこの部分を読んで下さい!!
・不快を和らげるために、解釈を変える。
あとがきに書かれている、「待つことの大切さ」。
自分には辛抱が足りない部分が多いというのが、この本の最後の方の部分でよくわかりました。
焦っても仕方がないこともあるわけです。
「待つこと」も大切だと・・・
前書同様、この本もオススメします!!
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