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45歳からの心の整理術【レビュー】

タイトルの年齢に達したときに購入してあった本です。しばらく放置していましたが、少し気になったので一気に読んでみました。

読んでいるとこの年齢に達しているからか、45歳からの人だけではなく、どの世代が読んでも良いと思えた内容です。

本書は、月刊「PHP」の保存版である「増刊号」より記事を抜粋して、19名の方が、

第1章 自分らしく幸せに生きる

第2章 疲れをためない、ちょっとした考え方

第3章 少し気持ちがへこんだに日は

というテーマで編集されています。

 

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本書に書かれていて、心に残った部分を切り抜きしておきます。

 

第1章 自分らしく幸せに生きる

 

・何もないということは、これから手に入れる喜びがあるということ
マイナスに見える局面の中にも必ずプラスはあります。問題はあなたがどちらを見るかにかかっている。

 

・嫌な人がひとりもいない世界は楽しくない
幸せを感じるかどうかは、起きる出来事が決めるわけではなく、あなたの心が決めること。

 

幸せはなるものではなく、気づくもの。だから、幸せになるのは簡単。

 

・仏教の開祖である釈迦の言葉


過去を追うな。
未来を願うな。
過去はすでに捨てられた。
未来はまだやって来ない。
だから現在のことがらを、
現在においてよく観察し、
揺らぐことなく動ずることなく、
よく見きわめて実践すべし。
ただ今日なすべきことを熱心になせ。
誰が明日の死のあることを知らん。

 

この章の他の方も書いておられるのですが、過去は変えられない。未来はなるようにしかならない。われわれにできることは、いまを大事に生きること。

これがとても重要だと思います。

 

仏教では、過去の失敗に対して「懺悔」(仏教では、さんげ)し、自分が犯した罪過を仏に告白し、赦しを乞うのです。
過ちを犯さない人間はいない。
過ちを犯した場合、自己弁護したり、責任転嫁するのではなく、それを仏に告白し。仏の赦しを乞う。そうすることによって、私たちの心は穏やかになります。それが仏教の教えです。

 

モヤモヤするのは、一生懸命に生きている証。一旦他人事のような目で見てみると、楽になれる。

 

欲望や執着にはキリがありません。今の状況を「十分にありがたい」と受け止めて、今を生きる。これが「知足」、つまり、「足るを知る」生き方です。

 

 

 

第2章  疲れをためない、ちょっとした考え方

 

職場での人間関係の不満は、「しょせん日中だけの人間関係」と考えればラクになる。

 

・「他人同士、すべてを理解できなくてあたりまえ」という前提を忘れない

 

自己実現している人の特徴について、マズローは少数の親しい人がいるということを述べている。つまり人間関係が整理されているということである。

 

・「誰にでも愛されたい」と求める人は、人生の道を間違える

 

・「忘れる」とは、「思い出さないようにする」こと
新しい別なことを始めたり、自分の好きなことに徹底的に打ち込んでみる。

 

・楽観的に考えてみる
楽観的になることは、希望を持つことです。
楽観的とは、マイナスをプラスに変えてしまう非常に重要な思考法です。

 

・ウォーキングが脳を元気にする
ちょっと気分が落ち込んだときでも、ウォーキングをすることで気分が高揚し、心が安定してきます。

 

・感動体質になると心の状態がプラスになる
笑ったりドキドキしたりして自分の感情を揺さぶる好意は、身体の免疫力を高め、人間の健康に役立つことがわかっています。

 

・われわれは、どうしても不快なことを過剰に意識するクセがある。

 

「こうあるべき」「こうありたい」と思う気持ちが強すぎてしまうと、視野は狭くなり、心の余裕はどんどん失われていく。そんなときこそ、「そうは言っても」「こういう時もある」と、頭で思うだけでなくあえてそれを口に出してみる。

 

第3章 少し気持ちがへこんだ日には

 

・「何かを恐れる心」にサヨナラしよう
恐れから逃れようとすると、恐れには際限がないのでいずれ息切れしてしまいます。
それがわかったら、自分を追い詰めるような価値観は勇気を出して手放し、いい意味で開き直りましょう。

 

・不安というのはギャップである。
自分が勝手に設定している「あるべき状態」と「現実の自分」とのギャップを意識したときに人は不安になる。
脳内で設定する「あるべき状態」を緩めるに限る。

 

短所と長所、この二つはコインの両面のようなもので、要するに同じこと。
弱みの裏にはその人に固有の強みがある。この両面をひっくるめて人の「個性」という。
自分の個性を活かし、その時に思い定めた自分の持ち場で真剣に力を尽くす。
これが仕事をするということであり、生活するということ。

 

・逆境というのはいわばどん底。それより下がりようがない。
辛くてもくじけずに、自分の立場でできる努力をしていけば良い。

 

・無駄なことは一つもない
人間、何をやっても無駄なことはない。どんな些細なこと、つまらないと思うことでも、必ず何らかの役に立つ。逆境も同じ。

 

ただ、笑顔でいる。それが人の心も、自分の心も豊かにする。

 

以上が今見返した中で、取り上げようと思った言葉。

 

PHP編集部が出されている書籍で、そもそもPHPって、前から聞いたことがあったけど、後書きを見てPHPの言葉の意味を初めて知りました。

 

PHP研究所は、松下幸之助によって1946年に創設されました。

PHPとは、"PEACE and HAPPINESS through PROSPERITY"の頭文字で「物心両面の調和ある豊かさによって平和と幸福をもたらそう」という意味です。

お互いが身も心も豊かになって、平和で幸福な生活を送る方策を、人間の本質に照らしつつ、それぞれの知恵と体験を通して提案し考え合う一つの場、それが「PHP」誌です。