少し前に目が止まって購入して一気に読んでみました。
80歳くらいまで生きるとして、人生はたった4000週間。
自分はもう半分以上過ぎているので、1200週間くらい。
これからの人生何か他の事をしようかなと色々考えているときだったので、この本を読んでみたいと思いました。
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PART1 現実を直視する
大昔は時計がなかった時代は時間に追われるといったこともなかった。
時間はもともと生活が繰り広げられる舞台であり、生活そのものだった。ところが、時間はどんどん生活から切り離され、「使う」事ができるモノになった。
自分の時間は、あまりにも短い。その事実を直視するのは怖いことだ。
限界を受け入れるということは、つまり「なにもかもはできない」と認めることだ。
時間が限られているという事実を否定することなく受け入れる。その方が僕たちの人生はずっと充実したものになる。
どんなに高性能な生産性ツールを取り入れても、どんなにライフハックを駆使しても時間は決して余らない。
インターネットは時間を有効に使うためのツールだが、その一方で大量の情報を開示し、やりたいことを無限に増やそうとする厄介な代物でもある。時間を有効活用するためのツールが、もっとやらなければという切迫感を悪化させる。
楽しいことをすべて体験したいという衝動に打ち勝ち、すべてを体験することは不可能だという現実を受け入れよう。
人生の限られた時間の中で、やりたいことをもっと自由に選べるようになる。
限られた短い人生の中で、あなたは何かを選択しなくてはいけない。
それだけは誰にも避けることのできない現実。
人間が存在するということは、そのまま時間的に存在することを意味する。
「自分は限られた時間である」
・タスクを上手に減らす3つの原則
第1の原則 まず自分の取り分を取っておく
第2の原則 「進行中」の仕事を制限する
第3の原則 優先度「中」を捨てる
限りある人生という現実を受け入れ、それに応じて先延ばしをするのは、良いタイムマネジメントの極意。
選択肢は少ない方が良い。
思い切ってひとつを選び無限に広がっていた可能性を封印する。
多数の選択肢を捨てるからこそ、選びとったものに価値が生まれる。
進むべき方向はただひとつ、自分が選びとった未来に向かって前進するだけだ。
あなたの人生とはすなわち、あなたが注意を向けたあらゆる物事の総体である。
アテンション・エコノミーとは、人々のアテンション(注意・関心)に値段が付けられ、SNSなどのコンテンツ提供者がそれを奪い合っている状態のこと。ネット上にあふれるコンテンツは、興味のないことに無理やり注意を引きつけ、僕たちの注意を間違った方向に誘導する。
人生の限られた時間は、気づかないうちに巧妙に盗まれ続けている。
僕たちが気晴らしに屈するのは、自分の有限性に直面するのを避けるため。つまり、時間が限られているという現実や、限られた時間をコントロールできないという不安を、できるだけ見ないようにしている。
重要なことに取り組むとき、僕たちは自分の限界を痛感する。思い入れが強いからこそ、完璧にできないことがもどかしい。
PART2 幻想を手放す
どんなに未来を心配しても時間との闘いに勝てるわけがない。先のことは決して確実にはならない。
人の存在とは一瞬の時間の連続である。
今を生きるということは、今ここから逃れられないという事実を、ただ静かに受け入れることなのかもしれない。
余暇を「無駄に」過ごすことこそ、余暇を無駄にしないための唯一の方法ではないだろうか
人はみんな、さまざまな目標を達成しようとして日々を過ごしている。ところで、その目標は、まだ達成されていないかすでに達成されたかのどちらかである。まだ達成されていなければ、欲望が満たされないので不満である。一方、すでに達成されてしまった場合も、追い求める目標がなくなってしまって不満である。したがって、いずれにせよ、人は不幸なのだ。
・忍耐を身につける3つのルール
1.「問題がある」状態を楽しむ
2.小さな行動を着実に繰り返す
3.オリジナルは模倣から生まれる
自分の人生がこんなものでいいのだろうかという迷い。自分はもっとやりがいのあることをしているべきではないのか、4000週間をもっと有意義に使うべきではなかったのかという葛藤。
さまざまな文献や意見を引用をされていて、気になった文を取り上げてみました。
読み飛ばすところも結構あったのですが、多くはちょうど良いタイミングで読んで良かったと思った内容です。
文頭に書いてあるのですが、この本は時間をできるだけ有効に使うための本であり、いわゆるタイムマネジメントの本ではありません。