しかし、また勉強ならびに特許業界への転職を考えているので、今年に改訂された本書を改めて読んでみることにしました。
すると一度は弁理士試験の勉強をした身でしたから、内容も理解でき、かなり興味が湧くものでした。というのも民法の章などは、やはり知的財産法が民法の特別法であるということから、論文答練などで用いられている事例問題などは民法に関わっていることが多い気がしました。実際には、知的財産法の中で論文も書かないといけないと思いますが・・・
理系のための法学入門―知的財産法を理解するために | |
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「知的財産法を理解するために」というサブタイトルになっていますが、弁理士試験の勉強を始める前には読まない方が良いと思います。
一通り勉強または学んだあとに、この本を読んだ方が理解が深まりますし、著者が書かれていることにも納得がいくと思います。
第1章 法とは何か
法の目的が書かれてあり、これを基に本書が書かれているので、随所に目的に関しては書かれています。
専門用語も多く出てくるので、法律用語辞典なんかも側にあれば、より理解が深まると思います。
第2章 法の分類
第3章 権利の分類
第4章 法の適用・・・解釈についてです。
第5章 民法
一番本書の中でページが割かれている部分です。
民法に関係してきますから当然のことで、内容も知的財産法に照らし合わせて説明されているので、こういう事だったのかと新しい発見があるかもしれません。随所にコラムが挿入されていて、それを読むのは必須です。
第6章 刑法
第7章 民事訴訟法
刑法に関してはそれほど関わっている部分が少ないですが、民事訴訟法は、条文の後半部分の訴訟部分に大きく関係してきますので、充分に読んでおく必要があります。しかし、手続き法であるが故に、よく言われることですが面白みは特にありません。ほとんど条文に書かれている内容と変わりません。
第8章 行政法
第9章 国際法
この章では条約との関係が出てきますが、この章に関しては、弁理士試験に関係する条文を読んでおくだけでも良いと思います。
第10章 不正競争防止法
この章に関しても、逐条解説がありますのでそちらを勉強した方が良いです。
逐条解説 不正競争防止法 平成21年改正版 | |
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第11章 著作権法
この法律に関しては、基本書といわれる参考書が多数存在しますので、それを読んでみるか?あまり実務では使わない人にとっては、試験対策だけでも良いと思います。
付録1 基本法令用語
こんな付録が初版についていたかは覚えていないですが、これは明細書を書くときにも重要な用語が書かれています。
付録2 法律論文の基礎知識
法律に関する研究論文の書き方と小論文(特に試験答案)に関することが述べられていて、事例問題の解き方に関しても記載されています。いわゆる法的三段論法の使い方・書き方です。
さらに、法律の論文答案作成について深く学びたい方には、
論文答案作成教室―法律的文章を書くコツ | |
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今年の合格体験記にもこの本を挙げられている方が居ました。内容は司法試験での論文試験に関することですが、法律小論文を書くという点では弁理士試験も同じなので、一読する時間がある方にはオススメです。
本書は知的財産に興味がある人に対して書かれた本であるので、弁理士試験に特化したものではありません。私自身も弁理士試験だけに限っていえば、あまり必要はない知識なのかもしれませんが、将来的に知的財産にずっと関わっていきたいので、今の内の読んでおきました。
基本的な定義なんかを見直すこともありそうなので、この本は机に近くにずっと置いておきたいと思います。
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