少しずつ読んでいたのですが、この連休中に一気に読み終えました。
株を始めたのは2005年の小泉政権のバブルの頃。当時流行っていたのがバリュー投資。
このブログの最初の方にも株式投資に関する本を読んだものを多く書いていますが、その手法から入っていったので、この本を読んで改めてバリュー投資が自分には一番向いていると思いました。
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財務諸表を見てからじゃないとお気に入りの銘柄にも入れず、銘柄探しに多くの時間を割いてきました。
まあその当時は、何を選んでも右肩上がりだったような気もしたので、ライブドアショック、リーマンショック、サブプライム問題と株価が暴落してから、10年間あまり株式投資には目も向けずじまい。
もう少し長期的に見て、毎日コツコツ続けていればよかったかなあとも今では後悔しています。
本書には、詳しく財務諸表を投資にどう活かすか、PER、PBR、ROEなど指標に関する事も詳しく書いています。
株を始めたときに、数値のこの範囲で銘柄を選ぶという本を読んでからは、結構その通りにスクリーニングして、銘柄を選んでいたものでした。
実際にそれでも伸びてくるのですが、いくつかやっているとやっぱりそれだけでは何も変わらないこともありました。
上がるためには、何らかの材料(本書ではカタリスト)が必要なのと数値がどこから導き出されて、株価にどう反映されているのかを頭の片隅に入れておく必要があります。
本書を読んで、もう少し深く突っ込んでいかないといけないと思いました。
あまり以前は株主優待には興味がなかったのですが、アベノミクスで内部留保(利益剰余金)を世の中に還元しなさいという政策で株主に対して配当金や株主優待で還元する企業が増えてきて、桐谷さんがテレビで話題になり株主優待が脚光を浴びるようになりました。
著者は、元々は割安低位株のバリュー投資がメインだそうですが、株主優待から銘柄を選ぶのも一つの手法に挙げられています。
それを見て、株主優待で銘柄を検索してみると気になる銘柄がヒットしてきました。
株主優待をして株主を増やし、人気が出てきて、東証1部に上場を目指す銘柄を著者は選んでいたそうで。
それは前書に書かれているみたいです。
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桐谷さんも昔は信用取引をしていたそうですが、損をして優待投資に変わっていったそうです。
本書の著者も信用取引はしないという事を書かれていて、現物で長期で投資する方法を勧められています。
株主優待を維持するには必然的に長期投資になりますから。
まあ値上がったら売る必要はあると書かれています。
本書を読んで10年間株をやらなかったことをかなり後悔し始めました。
する余裕がなかったというのもありますが、今後10年間は、また株式投資に専念しようと思いました。
しっかり時間をかけてやっているときは適時開示情報も見ていたんですよね。
それでお得な銘柄にありつけたこともあったのに、忘れていたことを思い起こしてくれました。
キャッシュフローの見方に関しても確実に見てはいたけど、間違った認識をしていました。
その点もこの本を読んでおいて良かったと思いました。
そんなにお金はかけられないけれど、割安な株はまだ結構残っています。
だいぶ日経平均も成熟しているように思えるので、高値づかみだけは避けていこうと思います。