ファシリテーションとは、問題解決や合意形成を促進する技術としてアメリカで生まれました。会議の効率化はもとより社会変革をも引き起こす力を持っています。
グローバルな自律分散社会を迎えて「21世紀でもっとも重要なスキル」とも呼ばれています。
本書では、応用範囲が広くて一番ニーズが高い、会議やプロジェクト活動でのファシリテーションに焦点を当てて、基本的なスキルを紹介しています。
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■脚光を浴びるファシリテーションの技術
・組織による問題解決が硬直化している。
問題とは、一言で言えば「望ましい姿」と「現実」とのギャップ。
・「個人」から「関係性」へ
リーダーのもっとも大切な役割は、組織の方向性を決めること。
マネージャーの役割は、定められた目標を達成すること。
・協働を促すファシリテーション
ファシリテーション・・・集団による知的相互作用を促進する働き
・会議でのファシリテーターの役割
会議のプロセスの舵を取る。どのように会議を進行させれば目的を達成できるかをリーダーとプロセスについてすり合わせます。
・リーダーシップ、マネジメント、ファシリテーションの三角関係
・ファシリテーションがもたらす3つの効果
1.学習するスピードを高める
2.チームの相乗効果を発揮させる
3.メンバーの自立性を育む
■応用が広がるファシリテーションの世界
・ファシリテーションが応用される6つの分野
1.問題解決型(ビジネス・政治分野)
2.合意形成型(社会活動・学術分野)
3.教育研修型(ビジネス・社会教育・学校教育分野)
4.体験学習型(自然・環境分野)
5.自己表現型(アート・芸能分野)
6.自己変革型(ビジネス・生活分野)
・問題解決型ファシリテーションの4つのスキル
1.場のデザインのスキル
2.対人関係のスキル
3.構造化のスキル
4.合意形成のスキル
■場のデザインのスキル~場をつくり、つなげる
・場をデザインする5つの要素
1.目的
2.目標
3.規範
4.プロセス
5.メンバー
・基本プロセス・・・起承転結型、発散・収束型、ダイアログとディスカッション、問題解決型、体験学習型。
・チーム作り
■対人関係のスキル~受け止め、引き出す~
・聴く力・・・傾聴で共感を呼ぶ
コミュニケーションとは、分かち合うこと。
・訊く力・・・質問で話を深める
・観る力・・・言外のメッセージを読む
・応える力・・・話をつないで広げる
■構造化のスキル~かみ合わせ、整理する~
・論理の三点セット
・ロジックツリーで階層化する・・・モレなくダブリなく
■合意形成のスキル~まとめて、分かち合う~
■ファシリテーションの実践に向けて
ファシリテーションの技術を磨けば、他のビジネススキルも包括されるのが理解できます。ビジネスマンにとって必要不可欠なスキルです!
本書の中では、例文を示しながら解説されているので、イメージが湧きやすいです。また時折、図解も入りますので理解が深まると思います。